篠原一 (作家)
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篠原 一 (しのはら はじめ) | |
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誕生 |
1976年6月17日(48歳) 日本 千葉県 |
職業 | 小説家 |
最終学歴 | 立教大学大学院文学研究科修了 |
主な受賞歴 | 文學界新人賞(1993年) |
デビュー作 | 「壊音 KAI-ON」(1993年) |
活動期間 | 1993年 - |
篠原 一(しのはら はじめ、1976年6月17日 - )は、日本の小説家。千葉県出身。女性。
来歴
[編集]桜蔭高校在学中の1993年、『壊音 KAI-ON』で第77回文學界新人賞を史上最年少(17歳)で受賞してデビュー。
その後立教大学文学部に進学。立教大学大学院文学研究科ドイツ文学専攻博士前期課程(修士課程)修了。専攻はユダヤ学、精神分析史、フロイト[1]。
盗作問題
[編集]2005年、集英社の文芸雑誌『すばる』8月号に掲載された短編小説「19℃のロリータ」の一部の表記・ストーリー構成等が、楠本まきの漫画『致死量ドーリス』(1998年、祥伝社)と酷似していると指摘され、盗作疑惑として話題になった[2]。この疑惑は特にウェブ上で話題となっており、毎日新聞がこの疑惑を報じると、同日中に篠原は自身のウェブサイトを閉鎖した。その後、集英社『すばる』編集部は「看過できる程度でなく類似しており、著作権上の問題がある」と判断し、楠本および読者への謝罪文を同誌11月号に掲載した。
作品リスト
[編集]単行本
[編集]- 小説
- 『壊音 KAI-ON』(1995年1月 文藝春秋 ISBN 4163153004 / 1998年1月 文春文庫 解説:小谷真理)
- 壊音 KAI-ON - 『文學界』1993年12月号
- 月齢 - 『文學界』1994年8月号
- 『誰がこまどり殺したの』(1996年1月 河出書房新社 ISBN 4309010350)
- 誰がこまどり殺したの - 『文藝』1995年春季号 - 1995年冬季号
- 『天国の扉』(1998年4月 河出書房新社 ISBN 4309012108)
- 天国の扉 - 『文藝』1998年春季号
- 『ゴージャス』(1998年12月 角川書店 ISBN 4048731394)
- ゴージャス - 『月刊カドカワ』1995年10月号 - 1996年12月号
- 『きみよ わすれないで』(2001年2月 河出書房新社 ISBN 4309014011)
- きみよ わすれないで - 『文藝』2000年春季号
- 『アウト トゥ ランチ』(2001年4月 集英社 ISBN 4087745244)
- ホーム、スイートホーム - 『すばる』1996年10月号
- ピジョン・ブラッド - 『すばる』1998年6月号
- ブラインド・アレー - 『すばる』1998年8月号
- デッド・フォックス・ハンティング - 『すばる』1998年10月号
- アイル・リメンバー・ユー - 『すばる』2000年3月号
- アウト・トゥ・ランチ - 『すばる』2000年7月号
- サマータイム - 『すばる』2000年10月号
- 『アイリーン』(2001年9月 作品社 ISBN 4878934271)
- アイリーン - 『月刊アスキー』連載
- 『壊音 KAI-ON/症例イデム』(2008年5月 ノンカフェブックス ISBN 4990379055)
- 壊音 KAI-ON
- 症例イデム
- 月齢
- その他
- 『電脳日本語論』(2003年3月 作品社)
- 『ぼくはスクワター 不法占拠者』(2004年2月 新書館 ISBN 4403220460)
共著
[編集]- 『ミステリーがわかる。 1995-2001』(2001年12月 朝日文庫)
- キャラ読みはミステリの敵か - 『小説トリッパー』2000年夏季号
- 『たけくらべ 現代語訳・樋口一葉』(2004年12月 河出文庫)
単行本未収録
[編集]- 「ガーデン・ドライブ」 - 『文藝』2002年春季号
- 「暗い日曜日」 - 『すばる』2004年1月号
- 「メリッサ」 - 『SF JAPAN vol. 9』2004年春季号
- 「ドルチェ・ヴィータ」 - 『すばる』2004年6月号
- 「ラクリマ」 - 『すばる』2004年8月号
- 「スカボロフェア」 - 『すばる』2004年10月号
- 「シュシュ」 - 『すばる』2004年12月号
- 「かげりゆく部屋」 - 『すばる』2005年3月号
- 「幽霊船」 - 『すばる』2005年4月号
- 「19℃のロリータ」 - 『すばる』2005年8月号
映画化
[編集]脚注
[編集]- ^ 篠原一(インタビュアー:石川奈央子)「『アウト トゥ ランチ』の篠原一さん」『e-hon 全国書店ネットワーク』、2000年5月11日 。2024年2月6日閲覧。
- ^ 「漫画と内容酷似」『毎日新聞』2005年8月18日。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- PHANTASMAGORIA hajime shinohara official website - 閉鎖(2022年9月27日時点のアーカイブ)